パールマスターを愛していないわけではない。ただ、“キング・オブ・スポーツウォッチ”ことロレックスのベストモデル・ランキングを、ブランド史上最も豪奢かつ華麗なデザインから始めることに詩的なものを感じるのは、誰もが認めるところだろう。「パールマスター」という符号は、その図抜けたリュクスさを保証するのに十分だった。このモデルの素材には貴金属のみが使用され、常に宝石の装飾でドレスアップされていた。
パールマスターは30年間製造された後、2022年に製造中止となった。ある意味で、もはや必要ないほどの成功を収めたのである。1992年の発表当時、パールマスターの飛び抜けたハイジュエリー感はロレックスとして斬新だったが、ダイヤモンドを積極的に取り入れたその姿勢はその後同社のラインナップ全体に波及し、現在では人気モデルの多くに“アイスアウト”した絢爛なバリエーションが用意されている。ありがとう、パールマスター。